写真の奥に見た光 〜広島・素顔の基町アパート〜
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写真の奥に見た光 〜広島・素顔の基町アパート〜

〈放送日〉 2020年3月10日(月)20:00~20:30
〈放送局〉 NHK Eテレ
〈番組名〉 ハートネットTV
〈番組タイトル〉 写真の奥に見た光 〜広島・素顔の基町アパート〜

 戦後、原子爆弾の爆心地に近い広島市の基町地区には、原爆スラムと呼ばれるバラック街があった。その住環境を改善すべく建設された基町アパートはいま高齢化が進み、ひとり暮らしのお年寄りも少なくない。そうした中、20代の若者たちが基町アパートに暮らし始めた。被爆者、在日の外国人、中国から帰国した人たちなど、あらゆる人種・国籍がまざりあう中での暮らしの魅力を、写真展を通じて見出そうとした若い芸術家を追った。

ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~
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ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~

〈放送日〉2019年7月28日(日)15:05~16:05
〈放送局〉NHK総合
〈番組名〉ETV特集・選
〈番組タイトル〉ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~

広島市中心部にある基町高層アパート。その一階に、モップや雑巾、軍手、長靴などの掃除道具と、ちびた鉛筆、消しゴム、クレヨンなどが並ぶ用務室がある。一人の清掃員の”アトリエ”だ。通称ガタロさん。基町アパート1階商店街の専属の清掃員として、30年間一人で掃除を続けてきた。毎朝、午前4時過ぎからの清掃作業が一段落すると、用務室で画家としての作業にとりかかる。ガタロさんが描く題材は、モップや長靴など、自分が日々使っている清掃用具。無骨だが力強く心に迫る線、油や汗の匂いが伝わってくる絵だ。
ガタロさんは、なぜ清掃用具を描くようになったのか。ガタロさんの実家は爆心地近くにあり、父親は被爆、祖父や多くの親戚は命を失った。若い頃は、365日、原爆ドームのスケッチを続けたという。やがて清掃員の仕事を始めたガタロさんがたどり着いたのが、清掃道具であった。「汚いモノをきれいにする清掃道具ほど美しいモノはない」というガタロさん。清掃員画家ガタロさんの絵と人生を見つめる。

〈撮影〉川本 学

バックミラーの中の“原爆市長”~復興に散った命の素描~
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バックミラーの中の“原爆市長”~復興に散った命の素描~

〈放送日〉2019年7月19日(金)19:30~19:56
〈放送局〉NHK 総合
〈番組名〉ラウンドちゅうごく
〈番組タイトル〉バックミラーの中の“原爆市長”~復興に散った命の素描~

“原爆市長”と言われ「平和都市・広島」の礎を築いた浜井信三元市長。未来にどんな思いを寄せていたのか。浜井の意志を継いだ男性の目線から、その素顔を描き直す。

92歳になった今もカメラを回し、広島を記録し続ける男性がいる。かつて“原爆市長”と言われ、「平和都市・広島」の礎を築いた浜井信三元市長の運転手を務め、浜井の生きざまを間近で見てきた男性だ。浜井はどのように広島をよみがえらせ、未来にどんな思いを寄せていたのか。浜井の意志を継ぎ、今の広島につながる過程を映像と写真で切り取ってきた男性の目線から、復興に命を捧げた原爆市長の素顔を描き出す。

誰があなたの命を守るのか  “温暖化型豪雨”の衝撃
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誰があなたの命を守るのか “温暖化型豪雨”の衝撃

〈放送日〉2019年6月30日(日)21:00~21:49
〈放送局〉NHK 総合
〈番組名〉NHKスペシャル
〈番組タイトル〉誰があなたの命を守るのか “温暖化型豪雨”の衝撃

200人を超える人の命が奪われた、平成最悪の豪雨災害「西日本豪雨」。なぜこれほど多くの命が失われてしまったのか。発生から1年、国・地方自治体の大規模調査や、研究機関による検証、そして私たちの取材で、あの時、何が起きていたのかが、その全貌が浮かび上がってきた。多くの犠牲者を出した大規模な洪水。それは、「バックウォーター(背水)の連鎖」と「決壊の連鎖」という、これまで考えられていなかった「ふたつの連鎖」が重なり引き起こされたことが分かってきた。
さらに、避難者が避難指示の対象者の1%にも満たなかったことも、被災自治体が1年かけて行った住民への大規模調査から判明。避難を妨げる障壁となる心理メカニズムの研究も進み、住民一人一人が避難情報をわが事として受け止め、確実に逃げてもらえるような、新たな情報の伝え方の模索も始まっている。
番組では、被害が集中した地域で雨が降り始めた7月5日から多数の死者が出た7日未明までの48時間をタイムラインで徹底検証。人々の生死を分けたものは何だったのか、行政の当事者や生存者、目撃者の証言をひもとき、ビッグデータ解析の手法も用いて導き出していく。
“災害新時代”が到来したいま、次々と襲ってくる“想定外”に絶望するのではなく、それを乗り越え、命をつなぐための手がかりを探る。