• HOME
  • ガタロさんが描く町~清掃員画...
ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~
撮影実績新着情報

ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~

〈放送日〉2019年7月28日(日)15:05~16:05
〈放送局〉NHK総合
〈番組名〉ETV特集・選
〈番組タイトル〉ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~

広島市中心部にある基町高層アパート。その一階に、モップや雑巾、軍手、長靴などの掃除道具と、ちびた鉛筆、消しゴム、クレヨンなどが並ぶ用務室がある。一人の清掃員の”アトリエ”だ。通称ガタロさん。基町アパート1階商店街の専属の清掃員として、30年間一人で掃除を続けてきた。毎朝、午前4時過ぎからの清掃作業が一段落すると、用務室で画家としての作業にとりかかる。ガタロさんが描く題材は、モップや長靴など、自分が日々使っている清掃用具。無骨だが力強く心に迫る線、油や汗の匂いが伝わってくる絵だ。
ガタロさんは、なぜ清掃用具を描くようになったのか。ガタロさんの実家は爆心地近くにあり、父親は被爆、祖父や多くの親戚は命を失った。若い頃は、365日、原爆ドームのスケッチを続けたという。やがて清掃員の仕事を始めたガタロさんがたどり着いたのが、清掃道具であった。「汚いモノをきれいにする清掃道具ほど美しいモノはない」というガタロさん。清掃員画家ガタロさんの絵と人生を見つめる。

〈撮影〉川本 学