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ガタロさんが描く町 ~清掃員画家のヒロシマ~
2013.07.30
撮影実績
ガタロさんが描く町 ~清掃員画家のヒロシマ~
〈放送日〉2013年8月10日(土)23:00~23:59
〈放送局〉NHK教育
〈番組名〉ETV特集
〈番組タイトル〉ガタロさんが描く町 清掃員画家のヒロシマ
広島市中心部にある基町高層アパート。その一階に、モップや雑巾、軍手、長靴などの掃除道具と、ちびた鉛筆、消しゴム、クレヨンなどが並ぶ用務室がある。一人の清掃員の”アトリエ”だ。通称ガタロさん(63歳)。基町アパート1階商店街の専属の清掃員として、30年間一人で掃除を続けてきた。毎朝、午前4時過ぎからの清掃作業が一段落すると、用務室で画家としての作業にとりかかる。ガタロさんが描く題材は、モップや長靴など、自分が日々使っている清掃用具。無骨だが力強く心に迫る線、油や汗の匂いが伝わってくる絵だ。
ガタロさんは、なぜ清掃用具を描くようになったのか。ガタロさんの実家は爆心地近くにあり、父親は被爆、祖父や多くの親戚は命を失った。若い頃は、365日、原爆ドームのスケッチを続けたという。やがて清掃員の仕事を始めたガタロさんがたどり着いたのが、清掃道具であった。「汚いモノをきれいにする清掃道具ほど美しいモノはない」というガタロさん。清掃員画家ガタロさんの絵と人生を見つめる。
〈撮影〉川本 学